First Love ~last love~


水族館に着くと澄花は子供のようにはしゃいだ。

「こっち」「あっち」と俺の手を引っ張って
どんどん進んで行く。


「水族館久しぶりだから楽しい。」


「良かった。ここさ~、ちっちゃい時よく来たんだ。」


「大智の思い出の場所なんだね。…わぁ、すごい。」


そう言って澄花が止まったのは
大きな水槽の前だった。

目をキラキラ輝かせながら見入っていた。


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