First Love ~last love~


その涙を俺は指で拭った。


「どうしたの?」


「…ごめ…ん。嬉しくて…。」


時々つまりながら澄花は話す。


「…大好きな人に…二人きりで誕生日祝ってもらえるなんて…幸せだなって…。」


そっと抱きしめおでこにキスをして
澄花と向き合う。


「これプレゼント。あけてみて。」

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