three days
片付けも終わり、帰ろうと廊下に出た。


「紗帆。」


颯太に呼び止められた。

「あのさ、明日は校内祭と後夜祭だから、二人でいるってことも無いと思う…からさ。」


いつものような明るさなんて全く感じなかった。


「明日までってことだったけど…」


「ありがとな…」


言葉一つひとつがチクチク心に刺さっていた。


話したい…言葉にしたい…
そう思っていたけど、声が詰まってしまって何も話せない。


帰って行く颯太の背中をただ私は見ていることしか出来なかった。
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