合計5日の非日常。
「…なぜお前がここにいる。」

「井上から、お前とここで話したって聞いたから。」

「もう授業始まるぞ。戻れ。」

「それはお前にも言えるだろ。」

それを区切りに会話は無くなる。
何言っていいのかわからない。頭の中がグシャグシャだった。

「あずさ、あのさ…。」

「待て、久遠!先に聞きたいことがある。」

「…何だよ。」

顔を伏せたまま、私は久遠に、自分に問うように話し始めた。

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