合計5日の非日常。
「あずっ…。」

「私も…努力するよ。」

「は?」

「みんなに認めてもらえるようにな…。」

「…そうかよ。じゃあ…別れるって言ったの、撤回しろや。」

「ああ。別れない。
…まだまだお前と一緒にいるよ。」

久遠はくるっと振り向いて、私を抱き締めた。

今度は私も抱き締め返してやる。

久遠が私に気持ちを伝えてくれたこと。

素直に嬉しかったぞ。
私は、その気持ちだけを武器にお前の隣にいるよ。

久遠、私にとって、お前が隣にいることがとっくに日常になってたんだよ。

…言うのは悔しいから、黙っておいたけど。
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