合計5日の非日常。
「…ぶっ!」

「何笑ってんだよ!」

「お前、誠司…だよな?そんな感じじゃないだろ!全然誠実じゃねーもん!」

この女たらしでわがままな男が、誠司!
だめだ、それだけで面白い…。

本人目の前にも関わらずゲラゲラ笑う私に、久遠は負けじと勢いよく叫んだ。

「いいなっ!とにかく、誠司だぞ!」

「無理…っ。絶対無理だよ。呼ぶ度笑っちゃうだろ。」

「はぁ…。」

私が笑い転げるのを見て、期待出来ないんだと悟ったのだろう。

久遠は深くため息をついた。

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