合計5日の非日常。
久遠は私からそれを受け取って、さっと目を通す。

顔を上げた久遠は、血相を変えて私に詰め寄った。

「なんだ、これ…!」

「知るか。昨日、下駄箱に入ってた。誰がやったのかは知らないけどな。」

「んだよ…。まじぶっ殺す!」

「やめんか、ボケが!物騒な言葉を使うんじゃねえ!」

「…くそっ…。」

久遠は紙をグシャグシャと丸めて、地面に叩き付けた。

そんな久遠の様子を私は静かに見つめていた。

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