合計5日の非日常。
「……。」

冷めた目で、紙を見ていた私は、ひかりに視線を移した。

ひかりは、さっきまでの怯えた様子とは違い、冷静そうだった。

「あなたが…犯人だったんですね。」

「…そうよ。」

あっさりと認めるひかり。私は殴りたくなる衝動を押さえて、ひかりに問うた。

「どうしてこんなことを…。」

「あんたが邪魔だから。」

「そんな…っ!」

背後からの足音。
急いで振り向くと、案の定久遠が立っていた。

こいつに今バレるのは面倒だ。

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