合計5日の非日常。
「あのね、橋沢さん。私…昨日、久遠くんと話したよ。」

「…ああ。」

「久遠くんってさ、プライド高そうじゃない?付き合ってた時もわがままだったし。だけど、私がいくら久遠くんに暴言吐いても、文句一つ言わないで聞いてたのよ。」

「…そうか。」

「それでね、久遠くん、何て言ったと思う?」

ひかりは泣いていた。昨日のような怒りは感じられない。

感じられるのは…深い悲しみだけ。

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