保健室の恋:
〇4話〇
放課後―。



少し緊張しながら
保健室のドアを叩く。



『は〜い』



『失礼します‥』



今日の先生は
眼鏡をかけてなかった。

これもまたかっこぃい‥



『南か‥待ってた
お前これ‥』



先生はリップを差し出した。



『かなり前来たとき
忘れてっただろ?
ベットの下に落ちてたから
南のかなって思って』



私のリップだ。



『私のです‥
ありがとうございます』



『やっぱりか!
はいよ‥』



私は先生の手から
リップを受け取った。


ちょっとだけ‥
手が触れた。



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