ペネトレイト・エンジェル
 ムツキにとって永遠に感じた(実際は一分も経っていない)沈黙の後、フレイヤが口を開いた。


「機体ナンバー45番のガウェインMk-2に搭乗していたのは、貴官か…?」


(やっぱり、キター!?)

 フレイヤとムツキを繋ぐ事柄と言えば、あの狙撃についてしか無かった。


「ハッ!、ひびゅ…、ゲホッ!ゲホ…、自分であります!」


 ムツキはあまりの緊張から喉が渇き、答えようとして咳き込んだ。
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