ペネトレイト・エンジェル
(……………クスッ)


 ほんの一瞬だが、ムツキはフレイヤが微笑んだように見えたが、ムツキとしては仮に目の前のフレイヤが腹を抱えて爆笑をしようが、それを気にする余裕は無かった。


 ムツキから確認を取ると、フレイヤはタカシマに向き直った。


「タカシマ少将、よろしいですか?」

「ああ、君の自由にしてくれて構わない」


 ムツキは、フレイヤとタカシマの会話を聞き絶望した。


(…地球の父さん、母さん、サツキ(妹)、…俺は立派に戦ったよ………)
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