からんころん
千夏は声を荒げた。
「…そうだね。でもね…」
「まぁ、元はと言えば私が悪いのか。あはははは、ごめんね実果子ちゃん」
「えっ?ち、違うよ!あれは私もごめん…」
「なんか…もー忘れた!忘れた忘れた!」
「…うん。…お腹空いたね!あ、もう昼過ぎてる!なんか食べようか」
「じゃあ私、行きたいとこある!」
そう言って千夏が足を向けた所は晴紀行きつけのそば屋だった。
「あーら千夏ちゃん!いらっしゃい!」
「おばあちゃんこんにちは!腰はもう大丈夫?」
「ああ、千夏ちゃんが湿布貼ってくれたから大分良くなったよ」
「本当に?よかった!えっと今日は…かきあげそばにしようかな」
「あら、ダイエット中じゃなかったの?」
「今日はいいの!なんか揚げ物食べたい気分なの」
「そうかい」
千夏とおばあちゃんは仲良さげに話していた。
「私も同じのにしようかな!」
「あら実果子ちゃんじゃない!居たのー?」
「え…」
「やだおばあちゃん、ひどーい。実果子ちゃんかわいそー」