からんころん
追い返すなんてそんなつもりはなかった実果子だけど、結果的にはそうなっちゃうのかな…と謝り…
おばあちゃんは苦笑し仕事へ戻った。
「実果子ちゃんちょっと通して!」
「あ、ごめん…」
「奥って、あのドアの向こうじゃない?実果子ちゃんそこで待っててよ」
そう言い、千夏はテキパキ動いていた。
私も手伝う…と言う隙間も見当たらず、居てもおじゃま虫だな…と実果子は奥へ行き、千夏が来るのを待つことにした。
ー60分後
「お待たせー。さぁ食べよう!いただきまーす」
「…いただきます」
「うーん、労働のあとのおそばはおいしいね!」
「そ…そーだよねっ!私もバイトあとにおやつ食べるんだけどさぁ…」
そこへおばあちゃんがみかんを持ってきた。
「千夏ちゃんが手伝ってくれて助かったよ。これ好きなだけ食べな」
「わーい、ありがとうおばあちゃん」
「ゆっくりしてってね」
千夏と2人きりになって、なぜか気まずい雰囲気が流れた。
何か喋らなきゃと思った実果子は…