からんころん

「…千夏ちゃんてやっぱすごいね」

「えー?何がぁ?」

「接客上手いし、歌上手いし、勉強できるし…、何よりあの積極性が」

「私がでしゃばりってこと?」

「ちが…そうじゃなくてあの…」

「ふふ、ありがとう。誉めてくれてんだよね」

「うん、そう…」



おばあちゃんがまたやってきた。



「ばあちゃんも一緒に食べていいかぃ?」

「いーよいーよ!どぉぞ」

「いやぁ、若い子はいいねぇ」

「はは、おばあちゃんもまだ若いよ!」

「まぁこの子は口が上手いんだから!」

「本当だよぉ」



千夏と話してるおばあちゃんは本当に若くてきゃぴきゃぴしている。
とても楽しそうだ。


2人で楽しそうで…


実果子は、一緒に笑ってはいても何だか浮いていた。





そして、食事が済んでも千夏とおばあちゃんのおしゃべりはまだ続いていた。



「何だったら夜の部も手伝うよ!」

「でも受験生にそこまでしてもらっちゃあねぇ」

「お勉強は毎日してるから。息抜きになるからやらせて?」

「…そうかい?じゃあお願いしようかね」

「やったぁ。とゆーことだから実果子ちゃん、先帰っていいよ」




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