からんころん
水も滴る…

意外だった。

実果子の目には、千夏はみんなの人気者で、いつもキラキラ見えていたから…



「実果子ちゃん、これからも千夏と仲良くしてやってな」

「はい!あの…こちらこそよろしくとお伝えください」





兄の晴紀はそんなふうに心配しているなんて…










次の日は、千夏は塾へ来た。
実果子は声をかけようとしたが、他の人が先に声をかけた。



「千夏ぅ、お腹大丈夫なの?」

「うん、もう大丈夫!」

「ストレスじゃねぇの?余っ計なことに関わるからさぁ」



その人たちや周りで聞いてた人たちがにやっとしながら実果子の方を見た。



「食あたりだよ!ヨーグルトの期限切れてたの気づかなかったから」

「まぁいいや。元気になったんだしね!」

「あー千夏!そのストラップかわいいねぇ!」






やっぱり千夏はみんなの人気者だ。
いつでも千夏の周りには人が寄ってくる。

晴紀の心配してることは取り越し苦労だと思った。


いじめの飛び火も千夏には起こらなかった。



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