からんころん

「失礼だな。おい実果子、何とか言ってやれ」

「え?あ…本当…下手だよね」

「ちょっ…おめぇまでなんだよ。そうじゃなくて…」

「わかってるよ、冗談だよ。千夏ちゃん…なんで援交なんてしようとしたの…?」

「…………」



何も答えずに、再びポテトをほうばる千夏。



「…何か悩んでるなら私に言ってって、言ったでしょ?そりゃ私なんかじゃ力不足かもしれないけどでも」

「20万。貸してくれる?」

「え…」

「ほら、役に立てないじゃん。もういい」

「20万って、そんなに何に使うんだよ!?それで援交なんて…」

「そぉだよ、悪い?」

「悪いに決まってんだろうが、バカかおまえは!」

「バカって…あんたなんかに言われたくないっ!」

「言われたくなくても言うぞ俺は。バカバカバカ!」

「ムッかつく…!」



千夏は誠也にポテトを投げつけた。
それを誠也は口でキャッチ。



「うめぇうめぇ。こんなもんか?」

「っきぃ~…!!」



今度はドカッと投げ出した。



「やめて!千夏ちゃん…ぶっ」



それでもキャッチしている誠也に思わず実果子はふきだしてしまう。



「何笑ってんのよ!?」



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