からんころん

どうしてなんだろう?考えても考えてもわからなくて…



その後照りつける太陽の下で畑を耕して汗びっしょり。



すると土の中から梅干しがたくさん湧いてきた…



実果子はそれを千夏に贈ったけれど、それでも冷たくて…





土まみれになった実果子は海へ飛び込んだ。




泳げない実果子は溺れてしまって…







「うっ……くはぁぁあ!!」

「実果子ちゃん!?」



実果子は飛び起きた。



そこにはゆらゆら泳ぐお魚たちではなく…

心配そうにみつめる晴紀の姿が。




「あ……なんだ、夢か…」

「びっくりした。夢みてたのか。一体どんな?」

「なんか意味のわからない…最後には溺れて……」





翌朝にはもう熱も下がり、スッキリしていた。


熱は疲れとストレスが原因のものだった。



「私ってばとんだご迷惑を…」

「何言ってんの。気分はどう?」

「はい、おかげさまでもうすっかり元気です!」

「よかった。実果子ちゃん頑張りすぎたんだよー」

「そんなことないです…」

「ストレスも相当たまってたんだね。…実果子ちゃんもしかして」



< 26 / 227 >

この作品をシェア

pagetop