からんころん
どうしてなんだろう?考えても考えてもわからなくて…
その後照りつける太陽の下で畑を耕して汗びっしょり。
すると土の中から梅干しがたくさん湧いてきた…
実果子はそれを千夏に贈ったけれど、それでも冷たくて…
土まみれになった実果子は海へ飛び込んだ。
泳げない実果子は溺れてしまって…
「うっ……くはぁぁあ!!」
「実果子ちゃん!?」
実果子は飛び起きた。
そこにはゆらゆら泳ぐお魚たちではなく…
心配そうにみつめる晴紀の姿が。
「あ……なんだ、夢か…」
「びっくりした。夢みてたのか。一体どんな?」
「なんか意味のわからない…最後には溺れて……」
翌朝にはもう熱も下がり、スッキリしていた。
熱は疲れとストレスが原因のものだった。
「私ってばとんだご迷惑を…」
「何言ってんの。気分はどう?」
「はい、おかげさまでもうすっかり元気です!」
「よかった。実果子ちゃん頑張りすぎたんだよー」
「そんなことないです…」
「ストレスも相当たまってたんだね。…実果子ちゃんもしかして」