からんころん
着信履歴が知らない番号で埋まっていた。
ーリリリリリ…
「わっ…」
ちょうど、またその番号からかかってきた。
実果子は、恐る恐る出た。
「う…もしもし…?」
『ああやっと出た。私、お昼にそちらへラーメンをいただきに行った者ですけどねぇ』
それは、4、50代くらいの人の声だった。
『あなたお水注ぐ時、何か入れなかった!?』
その人は急に怒り口調になった。
「え?ええ!?」
『とぼけないで!絶対あなたが何か入れたんだわ。さっきからお腹が痛くて下痢が止まらないのよ!』
「えー…でも私は何も…ただいつものようにお水を…」
『嘘おっしゃい!あ~痛い…いててててて』
「そんな…どうしよう…えっと………」
突然のことに実果子はパニックになった。
『いた-い、もうどうにかしてよ!……ふっ、はっはっはっはっ』
「…!?」