からんころん

その人は急に笑い飛ばし、なんか声が若くなった。



『どう?私の小芝居』

「あ………千夏ちゃん!?」

『正解~』



実果子は腰を抜かし動けなくなった。



『…あれ?実果子ちゃーん?』

「も…、びっくりした、私本当に何か悪いことしちゃったのかと思ってどうしようって本当に…」



実果子はまだパニクっていて泣きそうになっている。



『はは、ごめんごめん!』

「ううん…、よく考えたらお客さんが私の番号知ってるわけないし…あれ?でもこの番号?」

『違うでしょ?お兄ちゃんから聞いたけど何度もかけてくれたんだってね』

「あー、うん」

『私前のケータイどっか落としちゃって。新しいの買ったんだー』

「そうだったの?あ、でも…呼び出してたよ?」

『それ。切るの忘れててお兄ちゃんに怒られちゃったよ。で今日ショップに行ってきたの』

「悪用とかされてなかった!?」



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