からんころん
「あ…でも明日土曜日…」
「かてきょーか。お兄ちゃんに休みにするように言っとくよ。あ、お兄ちゃんと2人で来ればいいんだ。ねっ!」
「いいのかな…」
「いいいい!私も実果ちゃん来てくれたら楽しみ~」
すっかり千夏のペースに乗せられ、翌日実果子と晴紀は、校門で待ち合わせた。
「ごめんね実果子ちゃん。またあいつにはめられたね」
「まぁ、せっかくだから楽しみましょう!学校なんて、なんかすごい大昔みたい。ははは」
「だったら俺なんか大大大昔だな」
「お兄さんて…おいくつなんですか?」
「知らなかったの!?」
「ええ…」
「…ショック」
2人は校内を見て回った。
千夏は見あたらず…2人とも母校でもないから何もわからず手探り状態だ。
そんな中、実果子と晴紀ははぐれてしまった。
「あ、あれ?お兄さーん…」