【短編】こんな恋もありでしょ。
はぁ。
泣いて損した。
那央はSEX好きの、ただのバカだったんだった。
昔から女の子大好きだし。
あたしとシたのを後悔してるのも“友達”って関係が崩れたからだけで。
「あたしセフレとかならないから」
そういう事だよね。
那央の中では、あたしのことをそう思うようになっただけ。
だからキスとか……。
簡単に出来ちゃうんだ。
「は? お前、俺とセフレになりたかったの?」
「はぁ!? ふざけんな! んなわけあるわけないでしょ!」
「んじゃ、なんでヤッたの?」
「う……、そ、それは酔った勢いって、さっきも言ったでしょ!」
「えー? お前そんな女じゃないよなぁ?」
「……昨日は飲みすぎたの! だから覚えてないだけ!」
もういいんだ。
無理矢理でもなんでもいい。