【短編】こんな恋もありでしょ。

－－－……



「お前さー、なに突然連絡つかなくなってんの？」

「んー……」



何度か連絡して、やっと葵からの連絡がきたのが５ヶ月経つか経たないかの頃。



久々に会った葵は変わってなくて安心した。

と、同時に何かが違う気もして不安にもなった。


それが俺の気持ちを揺さぶる。


そう考え込んでいると、視線に気付いて葵を見ると慌てて目を逸らされた。


やっぱり、俺の気持ち気付いてる？



「なんだよー(笑)
ちょっとは反省してんのかよ？」



そんなことを思ってるとは悟られないように茶化して言うと、



「え？　なにが？」



本気でこの反応。



「は？　だーかーらー、誰かさんが約５ヶ月弱も連絡がつかなかった理由を聞いてるんですけどー？」



そう言うと、葵は忘れてた！　といった顔をした。


え。
ちょっと待てよ。


忘れてたのかよ。


おいおい。
じゃあ、さっきから感じる違和感は何だ？