【短編】こんな恋もありでしょ。


白く細い首筋。

綺麗な線を描く鎖骨。

掌だけでは余る大きさの胸。

無駄な脂肪のついていないウエスト。

弾力のあるお尻。

そして、まだ誰も触ったことのない蜜の場所へと。



俺が下がれば下がるほど、葵から漏れる声が甘くなる。



時間をかけて丁寧に愛撫する。



ゆっくりだけど、葵からの反応も良くなってくる。


これだけで、俺満足しちまいそー……。


葵は処女だから、正直この先考えてしまう。


どうするべきなんだろう、と。


葵には抱くとか言っちまったけど、本当にいいわけ?

やっぱり、どこか不安が捨てきれなくて。



「葵、最後までシテいいのか?」

「……ん」



って本当かよ?


酔った勢い? で、こんなことする奴じゃねーし。

処女捨てたかっただけ? いや、それも違う気がする。


なら、俺がずっと思ってることであってるのか?


これは、俺が都合よく考えてるだけじゃなくて?

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