【短編】こんな恋もありでしょ。
「那、央ー……」
「ん?」
「入ったぁ?」
「うん、いけた。葵、大丈夫?」
頷いた葵を見て、また唇を絡ませる。
葵の舌も俺に合わせて動き、そのリズムに合わせるかのように腰も動かし始めた。
葵の漏れる声に
「ヤベ、気持ちいー」
耳元で囁くと
「あっ……あたしも」
って声が返ってきて。
それが嬉しすぎて。
「葵、好きだ」
「あ、たしも……」
そう耳元で囁かれ、その瞬間に果ててしまった。
こんな幸福な時間がくるなんて思ってなくて。
本当に幸せで。
もう、何もいらねーって。
思ったのは事実だったけど!!!