ハナ*ハナ
『俺はすぐ、詮索するからな・・・』


リュウが
何か隠しているのに気づいたとき
俺はすぐにリュウを問い詰める。

それはもう、しつこく、しつこく。

それでもダメならそれはもう
鳴くわ、わめくわ、
うるさくてしょうがない。



( はあああああ・・・ )



自分で言って
またひとつ
自分のダメさ加減を認めたようで
ひどく屈辱だった。

だけど--------・・・



( 今日は、ひとりじゃなくてよかったな・・・ )



改めてそう思いながら
俺はリュウが掛けてくれたその布団を
ギュウッとにぎりしめていた。


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