ハナ*ハナ
尋常じゃない・・・と思った。
俺はリュウに訳を説明し
もしおゆきさんが
ここにきたのなら
家で待たせてほしいと頼んだ。
そして言うが早いか
俺と晴信君は
おゆきさんを捜しに家を出た。
「二手に分かれましょう!
そのほうが、見つかる確率は高い!」
俺は晴信君にそう言って
曲がり角で彼と別れた。
このあたりはあらかた
探し回ったと晴信くんは言っていた。
けれど、万が一の確率を求めて
俺はもう一度
ゆきさんの立ち寄りそうなところを
かたっぱしから回ってみる。
月が、さっきよりも高い位置で俺を照らす。
「ここには、いないな」
彼女の行きそうなところを
思いつく限り
ひととおり周った。
息をきらせながら、俺は考える。
彼女の行きそうなところは
他にどこにあるのか。
ぐるぐる ぐるぐる
昼間に会った
おゆきさんの顔がうかぶ。
その時、
( あそこかもしれない )
俺のなかで、根拠のない自信が芽生えていた。
俺はリュウに訳を説明し
もしおゆきさんが
ここにきたのなら
家で待たせてほしいと頼んだ。
そして言うが早いか
俺と晴信君は
おゆきさんを捜しに家を出た。
「二手に分かれましょう!
そのほうが、見つかる確率は高い!」
俺は晴信君にそう言って
曲がり角で彼と別れた。
このあたりはあらかた
探し回ったと晴信くんは言っていた。
けれど、万が一の確率を求めて
俺はもう一度
ゆきさんの立ち寄りそうなところを
かたっぱしから回ってみる。
月が、さっきよりも高い位置で俺を照らす。
「ここには、いないな」
彼女の行きそうなところを
思いつく限り
ひととおり周った。
息をきらせながら、俺は考える。
彼女の行きそうなところは
他にどこにあるのか。
ぐるぐる ぐるぐる
昼間に会った
おゆきさんの顔がうかぶ。
その時、
( あそこかもしれない )
俺のなかで、根拠のない自信が芽生えていた。