桜、ふわふわ ~キミからの I LOVE YOU~
現国といえば。


『I LOVE YOU』を日本語に……っていう、イッペー君の課題も提出できないでいる。


これもいくら考えても答えが見つからなかった。



この胸の想いは、どんな言葉で表せばいいんだろう……。


考えれば考えるだけ、それは輪郭のはっきりしないものになってしまって、これだという解答を得られない。


どうせ今回も現国の点数は期待できない。

だから、もうこのまま未提出でもいいかな……なんて思っている。




「はぁ……」


「悩んでるなぁ……」


何度目かのため息の後、横に座っている芙美が、ポンポンって頭を撫でてくれた。




「……“付き合う”って何だろう?」


あたしの唐突な質問に

「えらく漠然とした質問だねぇ」

と、芙美がクスクス笑う。

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