*Twin Prince*

そしてバックの中から何かを取り出した。
 
 
「なんだ?それ。」
 
中からダリスが出したのは紙だ。
ただの紙では無いのだろうが、アレスにはそれが何なのか全く分からない。
 
 
ダリスは地図から目をはなさずに答える。
 

「学園の地図。」
 
「そんなのあったのかよ?!」 

 
チラッとアレスを見て、また地図に視線を戻す。
 
「ジンからもらっておいたんだ。アレスが寝てるときにね。」
 
「う゛…」
 
だったらもっと早く出してくれればいいのに…と言いたいところが、寝坊したのが悪いし、さっさとこの森から出たかったので言い返すのは止めておいた。
 

ちなみにジンとは、2人に小さい頃から付いているお世話係のことだ。
 
 
< 6 / 9 >

この作品をシェア

pagetop