*Twin Prince*
そしてバックの中から何かを取り出した。
「なんだ?それ。」
中からダリスが出したのは紙だ。
ただの紙では無いのだろうが、アレスにはそれが何なのか全く分からない。
ダリスは地図から目をはなさずに答える。
「学園の地図。」
「そんなのあったのかよ?!」
チラッとアレスを見て、また地図に視線を戻す。
「ジンからもらっておいたんだ。アレスが寝てるときにね。」
「う゛…」
だったらもっと早く出してくれればいいのに…と言いたいところが、寝坊したのが悪いし、さっさとこの森から出たかったので言い返すのは止めておいた。
ちなみにジンとは、2人に小さい頃から付いているお世話係のことだ。