*Twin Prince*



「さて、ここをどう抜けるかだがー…
ん?どうしたのアレス。」


地図を受け取って脱出方を探していると、いつの間にかアレスが木の陰に移動していた。

よくは見えないが、何やらゴソゴソ動いているのに気付いたダリスは声をかけたのだが…ー

アレスから返事が返ってこないので、側に寄ってもう一度声をかけようとする。



「おいアレス?どうし…「ダリス、こいつ見て!!」

突然振り返ったアレスは、手にのった何かを見せようと両手を差し出す。

ダリスはその何かを見ると、驚きで一瞬固まってしまった。



「ちょっ…たった今モンスターに遭遇したら危ない、って言ったばっかりじゃん!」


アレスの手の中にいるのは小さなモンスターだった。


それはネコに似ていて、全身の色はうすい青、まだ小さいが鋭い爪と牙を持っていて、しっぽのさきには蒼い炎が灯っている。
モンスターの子供と言ったところか。

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