Secret Romance*
「強気なとこも可愛いね」

「いっ!」

ギュッと腕に何かが絡まった。

「…!ときなさいよ!!」


それはネクタイ…
いつの間にか外していた新田のネクタイだった

「んー…ヤだ。
玉木ちゃん暴れるでしょ?」


「当たり前よ!!」

こんなことされて暴れない人がいるんなら見てみたいわ!

「俺…力弱いし。
途中逃げられても嫌だからね」

新田がまだ余裕な笑みで私に言った。

「…じゃそろそろ」

――いただきます。

新田の一言に身体中の汗が噴き出した。

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