Secret Romance*
「どうしたんです?
玉木さん?」
爽やかに笑う裏に新田は勝ち誇った笑みを見せた
こいつ…気づいてるくせに!
「麗々さん…どうしたんですか?」
「いえ…なんでもないの…ちょっと保健室に行ってくるわ」
来た道を戻るようにその場で回れ右をする
「付き合います」
にっこりと笑う新田
「ひとりで…」
「遠慮しないでください」
そう言って新田は私の腕を引っ張ってズンズンと歩き出した
――遠慮なんかしてないっつーの!