Secret Romance*
保健室前…
そこには確かに新田の上履きがあった
でも…
―――新田は…いない
保健室は誰一人いなくて…
一体どこに行ったのよ
「………ん」
―――?
あれ…今確かに人の気配が…
私はもう一度
保健室の中をくまなく見る
――あ…いた
保健室
一番端のベッド
そこに丸くなって寝ている新田がいた。
「…よくこんなところでぐっすり寝れるわね」
今の新田は見るからに無防備で、警戒心の欠片も見られなかった。