Secret Romance*
「だいたいね…
委員長は推薦だよ?
玉木ちゃんみたいに立候補する自信ないしー」
「気持ち悪い声出すな!
あんたなんていつも自信に満ち溢れてるでしょ!」
「あれ?玉木ちゃんそんなに俺のこと見てたんだ?」
「ちがっ…」
発した言葉は新田によって遮られた。
「玉木…見苦しいぜ?」
「なっ?!」
この野郎!
「そんなに委員長になりたい?内申が大事?」
「当たり前でしょ!」
私は一流大学に入って一流の女を目指すんだから!
私は新田を睨んだ。
「分かった…」
「…え」
「じゃあ…取引しようぜ?」
――…は?
「取引?」
「そ。明日から丁度テストだし…
結果で賭けゲームしようぜ?」
そう言った新田は
怪しげに笑っていた。