Secret Romance*
テスト監視員が開始の合図を出し、みんなが一斉にテストをひっくり返す。



――こんな問題なら楽勝ね。


私は一人でそう思いながらスラスラとテストを解いて行った。








開始10分…

――そういえば…



私は新田の方へ視線を向ける。



新田は本当にテストに触れることなく、ただ目を瞑って待っていた。



側にいた監視員が心配している。











…私のせいじゃないからね。


新田が…


勝手にやったことなんだから…









そう思うのに、胸の中は悪いことしている気持分だった。






結局新田は全教科…
本当に開始30分後から受けた。


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