Secret Romance*
嘘でしょ…?
私が見てるこれは夢よね…?
誰か…
嘘だと言って-------!!
□
「さすが新田くん…今回も首席キープよ」
「あらあら、玉木さんだって次席キープじゃない」
「やっぱりこの2人は不動のペアよね」
「えぇ、そうね」
「うふふふ…」
「あははは…」
って…
和んでんじゃねーぞ!!!
私は廊下に張り出された順位表の前で、話している女子学生を睨み付けた。
「…玉木ちゃん、今の心境は?」
「んなもん、最悪に決まってんでしょうが」
不意に耳元にかけられた声に反射的に素で答えてしまう。
「……え」
この声は…
私は恐る恐る振り返った。
―――…げぇ
そこには胡散臭い笑みを浮かべた新田が立っていた。