Secret Romance*
「あは…あはは…
そんなわけないじゃん」
なんて勘のいいやつなんだ…
私は心の中で呟いた。
「だよね。
俺の思い過ごしだよね?
玉木ちゃんは、"俺のモノ"なんだから」
クスリと新田が微笑む。
こいつ…絶対に遊んでる。
私の計画もこいつにとっちゃ想定範囲内だ。
よく分からないけど、それだけは分かった。
「さて、冬休みが楽しみで楽しみで、夜も眠れないってゆう玉木ちゃん?」
「そこまで言ってない。」
子供じゃないんだから。
「さっそくだけど、明日は空けといてね」
―――!
耳元で囁く低音ボイス…
私の肩が微かに揺れた。
「な…!」
"なんでよ!"
そう叫ぶと新田は愉快そうに笑って言い放った。
「明日は恋人たちのイブじゃん?」
「あんたとは恋人なんかじゃ…」
その続きを口走りそうになってやめた。
"玉木?"
今にもそう呟きそうな新田が見えたから…
結局私は従うしかないのだ…
この男に…