Secret Romance*
そんなこんなで、
12月24日
クリスマスイブ




結局私は新田に指定されたカフェで一人新田を待っていた。



約束の時間は10時…





ただ今の時間…
"10時15分"










新田の野郎…








この私を待たせるなんて、いい度胸じゃない!



私はむしゃくしゃして、飲んでいたコーヒーをひたすらかき回した。


「コーヒーのミルクは足りましたでしょうか?」


そんなとき、近くのウェイターが私に声をかける。



――…ミルク


「結構よ」

顔を背けてウェイターを払った。






口の中身は苦くて気持ち悪い。



  □



「お嬢さん、ミルクのおかわりは?」

「しつこいわね…いらないって…」

もう一度、同じ方向からかけられた声に不快感を感じて、私は不機嫌な態度で振り返った。


―――…!




「お待たせ、玉木ちゃん」

そこに立っていたのは先ほどのウェイターではなく、
私を待たせた張本人…

新田だった。






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