Secret Romance*
へ-、意外だ…
新田でもココア飲むんだ…
「…なに、玉木ちゃん…可愛い顔して…
襲ってほしいの?」
―――!
「そんなわけないでしょ!」
私は近づいてきた新田の顔を精一杯突き離す。
まったく…こいつに
抑制って言葉はないのか?
私は深いため息をついた。
「お待たせしました、オムライスです」
しばらくして、同じウエイトレスが料理を運んでくる。
「いただきます」
テーブルに乗せられたオムライスに、さっそく新田がスプーンを入れて食べ始めた。
「…いただきます」
私も後を追ってオムライスを口に運ぶ。
――…!
「おいしい…」
口の中に入れたオムライスは蕩けるように柔らかい。
「そりゃあ、よかった」
いつの間にか私の顔を覗き見るように頬杖をついていた新田が、クスリと鼻で笑う。
「意外と可愛い反応するんだね。」
「…え?」
「玉木ってお嬢様っぽいから…
"まずい"とか言ったらどうしようかと思った」
――…!