オレンジ

「教室で書いても構わないから。完成出来なかったら、明日に繰り越しな」



 それだけ言うと、
 先生は職員室に入って行った。



「んじゃ、行くかっ!」



 鼻歌を歌いながら教室に向かう田崎。

 こうして後ろ姿を見てみると、
 意外に格好良いんだなぁ。

 背はあたしより数センチ低いけど、
 結構格好良い方だろうし。

 けど、女子からはウザがられてるんだよね。


 あれは素なのか。

 それとも、わざとなのか‥


 田崎しかわからないことだけど、
 ちょっと興味ある。



「優木! 電気付けてっ!」



 たったそれだけのことなのに、
 人に任せるのが田崎。




NEXT...
< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

緑色の背中

総文字数/1,996

恋愛(その他)6ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop