虹の賢者
オーシャンは得意げに答えた。

そう、この少女は名の通った賞金稼ぎのオーシャン・ランドであった。


「まあいいや。俺には価値があるかどうかはわからねぇ。俺の専門は果物だからな!ほれ、りんごでも食っとけ。」


「ありがとう、おっちゃん!」


オーシャンは石をしまい、もらったりんごを食べながら男の店を去った。

しばらく行くと、いくつかの気配がオーシャン自身の歩調と重なっていた。

_誰かにつけられている?

そう感じたオーシャンはすこし早足で歩いた。

ついてくる気配も足を速めた。


_何よ。命を狙われる覚えはないわ!
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