虹の賢者
しばらく海賊達は暴れるだけ暴れた。

見つけだした金目の物を奪い、早くも海賊旗を掲げ引き揚げていく。



荒くれ達に襲われたちいさな港町はひとたまりもなかった。


海賊達に切られてケガを負った人たちや命を絶たれたもの達が往来に横たわっている。


残された者たちは片付けにおわれることとなった。


そんな街に再び船が近づいてきた。
「海賊船か?」


誰に言うでもなく町長は独り言を言った。
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