虹の賢者
「船長… おれ街の人手伝ってきます。」


「あぁ、そうしてやれ。この街の男たちは減ってるからな…」


船長は街の慌ただしさを宿の窓から見ながら答えた。

男は宿から出て、すぐに木の柱にはさまれてた少女を助け出した。


「大丈夫か?」

「うん。ありがとうお兄ちゃん…」

「親の居場所はわかるか?」

「…ふぇっ、ふぇ〜ん!!」

少女は泣き始めてしまった。

困った男は少女を優しく抱きしめ、それまでのいきさつを訊いた。
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