虹の賢者
ニコラスが手を差し出すと、ディアナは持っていた青い石をその手に乗せた。

その瞬間に放たれた青い光がしばらくの間ニコラスの視力を奪った。

「ーっ!?」


冷たい風に頬をなでられて目をあけると、見知らぬ街にいた。


自分の前には見たこともない人物が立っていた。

ローブのフードをまぶかにかぶった老人。


「誰だ?」

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