堕ちる天使×美しき悪魔
「大有りだよ!天使が悪魔と会話を交わすこと自体許されないのに…!!」
フィンはどうやっても俺とリーザを遠ざけたいらしい。
「とか言いながら、実は自分の為じゃないの?」
「え?」
今度は俺が聞き返した。
フィンの…為?
妖精は悪魔も天使も関係なく関わるぞ?
「あなた…ホントは……」
「黙れ!!
リオール!リオールは!?
こいつと暮らしたいわけ!!?」
すごい剣幕で怒鳴ってくるフィンは
負のオーラに取り付かれていた。
「俺は………興味はあるな…」
「…!!」
バァァ――ン!!!
物凄い風圧で
壁と窓ガラスが砕け散った。
フィンが怒ったんだ。
フィンは本来風の妖精。
怒ると風が暴走する。
「勝手にすれば!!?
リオールなんか知らない!!
力でも何でも奪われとけば!?」
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