恋愛小説*゚


「えーっと…」

何て言っていいかわからなくて
困っている私に

「返事とか何もいらないから」

と田原君は言って
悲しそうな目で笑った。

「ただ、伝えたかっただけ。
 仕事で真剣に客と接してる
 島崎みてたらいつの間にか
 すっげー気になってた。
 けど渡瀬がバイト始めてから
 島崎ずっと渡瀬のこと
 目で追ってたから、
 協力してやろうって決めた」

私に対する気持ちを
真っ正直から伝えてくれる
田原君に私は何も言えなかった

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