恋愛小説*゚
「へっ!?田原君?」
驚いている私に
「そー」
と冷静な声が返ってきた。
「明日からは親友として
普通に接するって言ったろ?」
「あ、そうだったね」
なんか、真剣に悩んでた
自分が馬鹿みたいに思えて
田原君はすごく大人だな、
って思ったんだ。
「ま、今年もよろしくな!」
「うん、私こそよろしく!」
「まじで応援してっから
頑張れよ?」
渡瀬君のことだな、って
すぐにわかった。
「うん…、ありがと」
ありがとう、しか言えなかった
頑張るね!とは言えなかった。