恋愛小説*゚

乙女心



『ずっと好きだったんだ
 だけど素直になれなくて…』
『私も…好きだった』



「まーた、読んでんの?」

聞きなれた声が聞こえてきて
携帯を取り上げられた

「ちょっと!
 いまやっとすれ違ってた
 二人が気持ち打ちあけた
 超いいとこなのに~っ!」

ふてくされる私、
携帯小説読んでました
それなのにこいつーっ!!!

「まったく、
 小説の中だけじゃなく
 現実もみなよー?」

呆れ顔の美香-ミカ-。
クラスで一番仲のイイ子

「そんなこと言われても
 小説の中の方が
 夢があっていいしさ~」

って言ったらすかさず

「だからってそんなベタな
 小説読んでどうすんの」

「えーっ!?
 かなり感動するのに!」

「バカ…」

バカって何さ!?
正直美香よりわ成績いいし!


ってか私だって前はちゃんと
現実みてたもん。
ただ、小説の中の方が
話が綺麗でいいの。


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