恋愛小説*゚
「ああ、良かった!
違ったらどうしようかと
思いましたよ…」
と言って微笑んだ。
そんな渡瀬君をみて
一気に体温が上昇、
恥ずかしくなった私は
近くにある棚をみるフリをした
「家こっちなんですかー?」
と聞いてみる。
「あ、そうなんすよ~
島崎さんもですか?」
「はい、そうです」
慣れない敬語のやり取りに
困る私、私は人見知りというか
敬語を遣うのが苦手なんだよね
「ってか島崎さんの方が
先にバイト始めたんだから
敬語遣わなくていいですよ!」
と笑いながら言う渡瀬君、
「けど、タメなんですから
そんなの関係ないですよ~」
と笑いながら私も返す。
「じゃあ、お互いに
敬語やめませんか?」
「そうだねっ★」
「あ、ゴメンね?
買い物の邪魔して…」
敬語じゃない話し方に
正直ドキッとした。
「全然っ!声かけてくれて
ありがとう!
じゃ、またね渡瀬君★」
「バイバーイ」
と別れを告げレジに並ぶ。