恋愛小説*゚
「知ってたんですか?
私の気持ち…」
恥ずかしくて田原君のことを
見れなくなってしまって
私は下を向いた。
「俺、敏感なんで☆
誰にも言わないんで
安心してください」
と優しい声で田原君は言って
「渡瀬も島崎さんのこと
嫌いではないと思うし、
俺応援しますよ?」
と続けた。
「え?いいですよっ」
と言って急いで顔を上げた
「応援しますよ☆
渡瀬、いい奴だから
幸せになってもらいたいし」
「けど、凪チャンとの方が
幸せになれると思います」
「そうかな…?
ま、とにかく応援するよ」
と言った渡瀬君の笑顔をみたら
「じゃあ…お願いします」
って素直に言えたんだ。
それからだんだん打ち解けて
はじめは敬語で話していたけど
30分のうちにタメ語で冗談も
言い合える関係になれた。
バイトが終わったあとも
少し話したりしてアドレスを
交換してから別れた。